ヨーロッパサッカーとスポーツビジネス

サッカー

ヨーロッパのプロサッカーリーグを見ていると、スポーツビジネスの世界が垣間見えます。
移籍市場での人気選手との交渉合戦は、スポーツニュースでも度々話題になります。スター選手と言われるプレーヤーの場合、巨額の移籍金が動くからです。

イタリアのセリエAからプレミアリーグの人気クラブへ移籍したポグバ選手の移籍金が、約130億円だったというニュースは、日本でも大きく報道されました。
翌シーズンにはネイマール選手がバルセロナからPSGへ移籍して、ポグバ選手の移籍金記録を多く気更新しました。

サッカー界では、有名なボスマン判決によってクラブとの契約が満了した選手は、移籍金なしで自由に移籍することが可能になりました。しかし、そうなるとクラブ間の移籍金ビジネスに支障が出るため、違約金というシステムができます。

現在、移籍金と呼ばれて話題になっているのは、この違約金のことなのです。1990年以降は、サッカー人気が高まり、放映権料や広告料が莫大な金額になり、ビジネスとしてサッカーを利用する人が次々と登場します。

そして、マネーゲームが加速して選手の移籍金が驚くほどの額になっているのです。日本では、マネーゲームから一歩引いた形で健全な運営を行っているドイツのブンデスリーガを手本にサッカーリーグが設立されており、ヨーロッパの商業主義とは一線を画しています。

純粋なスポーツの部分は薄れ、商業的な部分がサッカー界では目立ってきてしまいました。
行き過ぎた商業主義は、サッカー界の悪い点と言えるでしょう。