数年前から世間では、野球賭博についてのニュースが流れることが多くなっています。
この野球賭博というのは特に最近出てきたことではなく、昔からあることです。この闇が深いのは、野球というものが人気の高いスポーツだからこそ生じるものでもあります。
これが難しいところです。
人気が高いが故に一部の人気選手が高額な報酬を得る一方でそうでない選手はなかなか稼ぐことは出来ません。ですが、多くの人が興味を持ってみているので、人気は高くなり派手なところが目立つようになります。すると、どうしてもお金を稼ぎたいという人が出てきます。
これが人の性ともいえます。一般常識が通用しないのも、派手な生活をすることが出来るスター選手の存在があるわけですから、これに憧れないわけがありません。そうしたスター選手と自分との差を埋めるのに魅力的に見えてしまうのが野球賭博となってしまうわけです。
野球の人気が出れば出るほどこうしたことがおきる可能性も高くなると考えてもいいでしょう
野球賭博問題では、現役のプロ野球選手が関与していることが判明しています。彼らはプロ野球選手としてお金を稼いでいるにもかかわらず、高い掛け金で違法な賭博にも手を出していました。
野球賭博においては反社会的勢力、暴力団が胴元をやっていると言われており、清廉な野球選手がそれに関わってしまうということは野球業界への不信へつながります。
かつての事件では、賭博に関わった選手が賭けに勝つために、本番の試合で八百長をするというとんでもない事件が起きています。
その後選手は球界から永久追放されるという重い処分を受けました。
この問題は健全なスポーツを、違法な賭博で貶めてしまうという深い教訓になりました。今回の事件はそういった野球賭博の闇を改めて教えてくれます。
野球賭博は日本の野球界だけではなく、世界のスポーツ界全体で考えるべき問題でしょう。
オリンピックにはドーピング問題があります。
良い点ばかりが話題やニュースになるのではなく、相撲界の横綱暴行事件のように、悪い点もピックアップしましょう。
そして、スポーツをより健全で安心して楽しめるようにするべきです。